春の主気は「風」であり、「風は百病の長なり」と言われ、健康な状態であれば問題ないが、抵抗力が弱くなると人間を発病させる邪気となり、それが風邪になる。
「風邪」は、上昇や外向きの性質があり、体の上部、つまり頭、鼻、咽喉などを侵すと言われている。
これを抑えるには発汗作用のある、寒涼性で辛味の薄荷(ハッカ)や、温熱性で辛味のニラ、ショウガ、ネギ、それにクコの実、菊花、チンゲンサイなどが効果的である。
春は万物の芽吹きと成長の季節であるため、菜の花、アスパラガス、芹、ワケギ、グリンピース、タケノコなど、また旬の魚介類である白魚、いっさき、鯛、ハマグリなどを取り入れて調理することが望ましい。