株式会社ツバメガスフロンティア

  1. ホーム
  2. 健康レシピ
  3. 2015年6月 春の薬膳 西洋料理

2015年6月 春の薬膳 西洋料理

春の主気は「風」であり、「風は百病の長なり」と言われ、健康な状態であれば問題ないが、抵抗力が弱くなると人間を発病させる邪気となり、それが風邪になる。
「風邪」は、上昇や外向きの性質があり、体の上部、つまり頭、鼻、咽喉などを侵すと言われている。

これを抑えるには発汗作用のある、寒涼性で辛味の薄荷(ハッカ)や、温熱性で辛味のニラ、ショウガ、ネギ、それにクコの実、菊花、チンゲンサイなどが効果的である。

春は万物の芽吹きと成長の季節であるため、菜の花、アスパラガス、芹、ワケギ、グリンピース、タケノコなど、また旬の魚介類である白魚、いっさき、鯛、ハマグリなどを取り入れて調理することが望ましい。

献立

カラダにやさしい食品

日常私たちが食べている食品には、健康を維持・増進する大きな力が宿っています。
このコーナーでは、食品の持つすばらしい力を紹介します。

  • ジャガイモ

    《薬膳効能》補脾益胃(消化器系の不調を軽減する)
    《保健効果》クロロゲン酸やスベリンという強い抗酸化性成分のポリフェノールを含んでいます。また血圧を下げる作用があるガンマアミノ酪酸も含んでいます。

  • トマト

    《薬膳効能》生津止渇(体内の水分を補う)
    《保健効果》欧州では「トマトが赤くなると医者が青くなる」という諺があります。日頃から赤く熟したトマトを食べていると健康になり医者いらずという意味です。トマトにはリコピンという抗酸化性の強い成分を含み、心臓病予防食として地中海料理の食材として活躍しています。また最近では大豆と一緒に食べると男性の前立腺癌の予防に効果があると報告されています。

  • オリーブオイル

    《保健効果》一価不飽和脂肪酸であるオレイン酸を多く含みます。オレイン酸は動脈硬化を起こしやすい悪玉コレステロールであるLDLコレステロールを低下させる働きがあります。またレウロペイン、ヒドロキシチロソルなどのポリフェノールも含んでおり、これらの成分は抗炎症、抗酸化、抗動脈硬化の作用があります。このようにオリーブオイルには動脈硬化を防ぎ心臓病を予防する成分を多く含んでいます。

健康一口メモ

栄養・運動・休養は健康の源です。
このコーナーでは、世界の最先端の栄養・運動・休養に関する情報をお届けします。
是非、健康生活の参考になさってください。

  • わずか2週間で・・・

    アメリカ人に南アフリカの日常の食事を食べてもらうと腸内環境がわずか2週間でよくなったという話です。南アフリカの食事は食物繊維が1日50g以上(日本は1日15g程度)、動物性脂質やたんぱく質が少ない食事です。これらの食事をわずか2週間食べただけで腸内細菌叢が改善し腸内環境が良好になりました。ポイントは食物繊維。日本人も食物繊維を1日20g以上食べるといいのですが。

    出典:Nature Communications 6, Article number:6342

  • やはり朝型がいいようです

    夜更かしをする人は、睡眠不足になり易く、睡眠の質が悪く、きちんと食事をしないことが多くなり、糖の代謝に悪い影響を与えるという韓国の研究です。47-59歳1,620名を対象に、睡眠、運動などの生活習慣調査や血液分析、体脂肪、腹部脂肪などを測定しました。その結果、夜型の人は朝型の人に比べて体脂肪量と中性脂肪が高めで、特に夜型の男性は糖尿病を発症する傾向が高く、夜型の女性は腹部脂肪が多くメタボリック症候群のリスクが高い傾向にありました。やはり早寝早起きが健康の秘訣ですね。

    出典:JCEM Published Online: April 01, 2015

  • 運動は脳にもいいようです

    18~31歳の若年者と55~82歳の高齢成人を対象にMRI(磁気共鳴画像)で脳を検査し、運動状況との関連を調べたアメリカの研究です。その結果、運動は高齢成人の脳白質の構造に良い影響を与える可能性があることがわかりました。若年者には運動と脳の関連はみられませんでした。つまりウォーキングなどの軽い有酸素性運動は高齢成人の気分、認知機能などを良好な状態に持っていく事が期待できるのではないかということです。運動は心臓病なども予防することがわかっているため、体を動かすことはいろいろなメリットがあるようです。

    出典:Ann Clin Trans Neuro, 24 APR 2015